今回は、2024年度国家公務員試験教養区分1次試験に独学で合格した私がその対策について語っていきます。
私の基本情報、試験内容と体験談、まとめの3点について話します。
他のサイトが紹介している情報については基本言及しません。
基本情報
まず、私の大学受験の結果を話していきます。なぜこの話をするのかというと、教養試験(知識・知能分野)の点数は大学受験の結果に関連がありそうだからです。(どんな人でも受かる可能性は十二分にある試験だと思っております、誤解なきよう。)
私は文系で、浪人しました。
共通テストは現役時:英国数政経物理基礎地学基礎、浪人時:英国数倫政世史生物基礎地学基礎を受けました。
現役時は共通テストは合計で8割前後。共通テスト利用入試で理科大に特待で合格しましたが、共通テスト2年目で難化して平均点が下がる中、私は少し下がった程度で済んだので、この特待は運が良かっただけでした。しかし調子に乗ってしまい共通テスト後はほとんど勉強せず、一般入試はmarchと早慶を何個か、横国前期後期を受けすべて不合格でした。
浪人時は共通テストは大体合計8割前後で、私立は受けず、国公立の神戸大学に合格しました。
といった感じで、現役時marchに落ちているので「勉強ができる!」とはいえません。
ただ、文系でありながらも数学に対して苦手意識は全くなく、むしろ得意科目であったことは特筆すべき点かなと感じます。ただ、それ以外は普通です。
試験内容
3つの試験を1日で行います。1つ目は政策論文試験。4時間で2つの政策論文を書きます。
2つ目は教養試験(知能分野)、ざっくりいうと数学の問題、英語と国語の読解、資料読解問題が2時間で計24問出題されます。
3つ目は教養試験(知識分野)、簡単にいうと共通テストの社会と理科の全範囲+時事問題が1時間30分で計30問出題されます。
対策(試験前)→試験内容や意識すること(試験中)→手応え(試験後)の順に書きました。
①政策論文試験
1つ目の政策論文について、まだ20歳そこらの受験者が採点者を唸らせるような素晴らしい政策を書けるわけもありませんし、彼らもそれは分かっていると思います。なのでここで試されているのは論理的思考力とさまざまな観点から政策を立案できているかの2点だと思います。
対策として、私は「行政課題・政策論のポイント(実務教育出版)」という参考書を2週間前くらいから読み始め、1周だけ読みました。対策したと胸を張って言えるものではありませんが、結構ためになりました。現時点ではまだ点数が分からないのでこの勉強で足りたのかどうかは分かりません。点数が分かり次第更新しますのでお待ち下さい。
この試験の配点は8/28と全試験の中で最も比重が高いので力をいれて対策すべきと思いきや、後述する2つ目と3つ目の教養試験のそれぞれの点数が基準点(足切り)を超えていなければ、この政策論文試験は採点されません。よって政策論文試験と教養試験の勉強の比重を迷っている人もいると思います。
結論から言いますと、政策論文試験の対策はそこそこしたほうがいいのではないかと感じました。私は政策論文試験と2次試験の政策立案試験・集団討議試験は似た試験だと思っています。というのも、この3つの試験は論理的思考力と視野の広さを試されていると感じます(集団討議試験は協調性なども含まれているとは思いますが)。よって政策論文試験の対策をすることで後者2つの対策にもなりうると思いますので、教養試験の得意不得意にもよりますが、政策論文試験をしっかり対策することに損はないでしょう。
試験は4時間で2つの政策論文を書くので、1つにつき2時間の目安ですね。ただ、試験の前日寝るのが遅くなってしまい、眠かったので初めの1時間くらいは寝ていました。そこから解いても時間内に書き終えたので時間はたっぷりあるとみてよいでしょう。
意識したことは、「論理的に正しい文章を書く」、「問題文の条件に沿って書く」ことくらいです。読んだ参考書の内容を頑張って思い出しながら書きました。
手応えとしては、可もなく不可もなくだった思います。ただ、2次試験の政策立案試験が壊滅的な手応えだったこと(詳細は別記事をご覧ください)、上記の通り政策論文試験と政策立案試験はいくらか似た試験であることを鑑みると、実は結構点数低いんじゃないかと思っています。繰り返しになりますが、まだ点数が分からないので分かり次第更新します。
②教養試験:知能分野
次は、教養試験(知能分野)です。
多くの人は数的分野に苦労されているのでしょうが、私は大学受験時から数学はそこそこできたので、数的分野に関して苦手意識は全くありませんでした。
対策として、試験の1ヶ月くらい前に数的処理と数的推理のスー過去のマークがついた問題(必修問題?)と国総の問題だけをやりました。
文章理解(国語と英語)もスー過去を買い、こちらも1ヶ月前くらいにマークがついた問題と国総の問題をやっていたのですが、簡単だったので対策不要と判断し途中でやめました。
資料読解は何も対策していません。なぜなら、文章理解にも通づる話ですが、答えが解答用紙に書いてある問題形式だからです。だったらわざわざ対策しなくとも、試験本番でじっくり資料を読めば良いと考えました。結果的に資料読解は満点だったので対策しなくて正解でした。
試験時間は24問を2時間なので、1問につき平均5分で解く感じです。ネットには時間が足りないって書いてあったので試験本番は早めに解いたのですが、30分くらい余りました。
意識したことは、「数的分野の問題は1分考えて分からなかったら飛ばす」「文章理解と資料読解は答えが問題用紙に書いてある問題なので絶対に全問正解する」くらいですかね。
自己採点したら19/24でした。30分余ったわりには低くて悲しかったです。文章理解(英語)で1問ミス、数的分野の問題で4問ミスといった感じです。英語の問題は5問くらい出題されたのですが、私が間違えた問題は一番簡単な問題で自分でもなぜ間違えたのかよく分かりません。30分も余ったのだから見直しにもっと時間をかけるべきでした。
③教養試験:知識分野
最後に、教養試験(知識分野)です。
上記の通り、共通テストの理社全範囲+時事なので範囲が広すぎます。よって大学受験で学んだ範囲+時事+αを対策するのが鉄板だと思います。
が私は何も対策しませんでした。なぜなら、受験当時私はまだ大学2年生であり、今回の教養区分受験は受かったらラッキー程度にしか思っておらず、落ちても問題ないからです。
試験時間は30問1時間30分です。1問3分計算ですね。知識問題なので試験中に意識することも特にありません。
自己採点は15/30でした。手応え的には基準点下回るかもと思っていましたが意外と良かったです。運が良かったのか、大学入試の知識がまだ残っていたのかはわかりません。次受けるのなら大学受験で学んだ範囲+時事くらいは勉強しようと思います。
まとめ
さて、ゆるく説明してきましたが、こんなの参考にならないよと思う人もいるでしょう。が、全く勉強しなくとも余裕で合格する人たちもいますから、そもそもこの教養区分がなぜあるのか、なぜ19歳から受験可能という変更をしたのかを考えてみます。官僚人気が下がり官僚の成り手不足が叫ばれている中で、「2年生から受けられますよ!専門試験ないですよ!公務員試験なので無料ですよ!」と言われたら「まぁとりあえず受けてみるか」と思う人も出てくるわけで、そういう層を狙っていると考えられます。
もちろん公務員になりたいという人にも恩恵のある変更ではありますが、基本的にはそういう背景だと考えています。よってあまり勉強せずとも合格する人がいるというのは、人事院からしたら「公務員に興味がなかった人も受けてくれている」という評価になるかもしれません。
私が言いたいのは「私含めた多くの人の体験談は参考にならないかもしれないけど、使える情報だけ拾ってあとは勉強頑張れ」です。
ここまで読んでくれてありがとうございます。では。
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